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2011年 10月 24日
立教女学院
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久我山にある立教女学院に、打ち合わせに行く。
竣工が1932年のJone Van Wie Bergaminiの建物が広い敷地に点在する。
授業がおこなわれていたが、建物を案内してもらう。
暗くて広い廊下。
目が悪いせいか、向こうからくる人のアウトラインがゆらゆらして近くにくると顔がわかり挨拶をする。

昨日の朝日新聞の夕刊「発見の喜び ひそむ校舎」でヴォーリズの建物のことが掲載されていた。
その中の神戸女学院の話が目にとまったので抜粋。

93年ごろ赤字がかさんだ大学は、再建策をコンサルト会社に発注した。
「校舎は資産価値がゼロ。土地を売り、もっと北の山の中に広大な敷地を買う。そこに近代的な高層の建物を建てる。共学も検討する価値がある。」といった再建策がでた。
内田樹(神戸女学院名誉教授 フランス現代思想)は教授会で激しく反対した。建て替えはその後、さたやみとなる。
退職する最終講義で内田はヴォーリズの校舎の魅力を語った。
声の響きのよさが言葉のやり取りをなめらかにし、知的な営みが高められる。暗い廊下や階段から思いがけなく開ける眺望が、発見の喜びを暗示する。学びの本質を教える仕掛けに、この校舎は満ちている。


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by keiji-takai | 2011-10-24 19:05


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